レトロフューチャーなアメリカンダイナーで楽しむ自由なディナー
真っ赤なソファーに壁、天井から下がる大降りのシルバーのランプシェード、カウンターの向こうの無音のテレビに映し出されるスポーツ中継や世界のニュース。人々のざわめきの向こうには、ほんのかすかにクラシックが流れる。ここは「かつて夢見た未来」のような空間だ。だからこのレストランに来れば、わくわくすると同時に、懐かしい気分にもなる。
ここは帝国ホテルの本館1階、みゆき通り沿いに面したダイニング「パークサイドダイナー」。11年営業した「ユリーカ」が今年初めにクローズし、3月27日に新しくオープンした。コンセプトは、アメリカのカジュアルなダイナーだという。ダイナーであるからもちろん使い方は自由。店内を見回してみれば、ビジネスのミーティングや上品な老夫婦、女性の一人客や家族連れまで様々。コーヒー一杯のために訪れても全く問題はない。しかし、当然ながらここもれっきとした帝国ホテルのレストラン。こだわり抜かれたメニューを味わわないなんてもったいない。
メニューは、アメリカのダイナーのオーソドックスなメニューを帝国ホテル流にアレンジ。スープやサラダはレギュラー、ラージとポーションが選べるが、すべてアメリカンサイズ。2人でシェアするにしても、レギュラーで充分だ。その他、ハンバーガーやサンドイッチ、グリル料理や、アメリカンスタイルのパイやサンデーなどを用意する。
まず味わって欲しいのはパークサイドダイナーの自信作、ハンバーガーだ。国産牛100%の粗挽きミンチを用いたジューシーなパテ。そしてそれを挟むバンズもこのハンバーガーのためにベーカリーが試行錯誤を重ねた特注のパンを使用する。
また、帝国ホテルが得意とするグリル料理も見逃せない。ラムチョップ、伊達鶏のチキングリル、テンダーロインステーキなどもお勧め。ソースはブラウンやマユセイユバター、チェリートマト、てりやきなど6種類から選べ、それを決めるだけでも一苦労。さて、運ばれてきたチキングリルは鶏の半身とボリュームたっぷり、甘酸っぱいチェリーソースと相性抜群だ。デザートには、ぜひアメリカンサイズのチェリーパイやバナナスピリトに果敢に挑戦していただきたい。メタボリックなんて言葉はここでは忘れてもらいたいが、あまりに時代に逆行過ぎると思われるかたには、シェフサラダとアイスティーという手もある。
パークサイドダイナーは朝6時から23時まで無休で営業。いつでも好きなときに好きなスタイルで本当に美味しいものを食べる幸せ。まさに幸福のダイナーと呼ぶにふさわしい。(Written by Kersol)
シェフもイチオシのアボカドバーガー。おすすめはダブルチーズのトッピングだそう。
パークサイドダイナー店内。アメリカ映画に登場しそうなカジュアルな空気が漂う。