旅行情報 海外 モロッコ【I know "Unknown"】Vol.3

青の世界 モロッコ・シャフシャウエンの記憶


2007/08/10

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青の世界 モロッコ・シャフシャウエンの記憶

目の覚める様なアイスブルー。壁も、扉も、どの家も。町中が青一色。

どこもかしこも青、青、青。オールブルーの世界。

そんな不思議な町がモロッコにあると聞いた日から、どうにかして一目この目で見たいと夢見ていた。この夏、念願叶ってついに足を踏み入れたその町の名は、Chafchouen(シャフシャウエン)。モロッコの北部、地中海地方のリフ山脈の麓にその謎めいた町はある。フェズからおよそ200キロ。バスに揺られながら初めて目にしたのはアンダルシア地方を彷彿させる白亜の家並み。スペイン領だった昔が偲ばれる。乗り込んだタクシーは、青一色の旧市街へ。見る者の期待を運び、高台にある町並みを上り詰める。

青の世界 モロッコ・シャフシャウエンの記憶

広場から旧市街へ、ここからが青の世界への入り口。青い壁に、赤や黄の鮮やかな絨毯がかけられ、色とりどりの土産物屋が軒を連ねる。

上り坂を進みながら宿を探す。迷路のような細い路地を、様々なブルーに魅せられながら、迷い込んで行く。気の向くまま偶然出会った宿はペンションコルドバ。ひときわ澄んだ真っ青な外観。吸い込まれるように扉をくぐり、「アッサラーマレイクム(こんにちは)」とご挨拶。部屋の鍵を手に入れた。屋上のテラスからは、町のパノラマが見渡せた。カスバと呼ばれる立派な城塞と礼拝堂のモスクは目の前に。そして見渡す限りのリフ山脈は町を優しく見守っているかのよう。


青の世界 モロッコ・シャフシャウエンの記憶

町を歩き驚くのは、青と水色の、実にバリエーション豊かなこと。その多様さはまるで、波を描く水彩絵の具のパレット上にしたたるブルーのグラデーション。アイスブルーにスカイブルー、潮風が吹いているような、すぐそこに海があるような錯覚に陥る。この町の多様なブルーを創りだす住人はアーティストに違いない。住民の人々は本当に気さくで暖かい。民族衣装を着たおばあさんや、沢山の可愛いやんちゃな子供たち、敬虔なおじいさん達は、出会うときまって声をかけて、ようこそと笑顔をくれた。何度「シュクラン(ありがとう)」と口にしただろう。


ブルーと人々に溶け込み存分に町を泳いだ後は、ハマムですっかりリフレッシュも良い。スークや絨毯屋さんで買い物するのも楽しい。モロッコ流の値段交渉も楽しみのひとつだ。夕食はタジンやクスクス、ミントティーをゆっくり味わいながら、今日の思い出を語り合う。ライトアップされたカスバは、夜が更けるほど黄金に浮かび上がってゆく。その晩は野外コンサートがあって、夜な夜な小さな町に、伝統音楽フォークロアが響き渡っていた。ブルーは月の光のもと、ディープブルーへと静かに変わって行く。今日出会った数々の優しさと清々しさがフォークと溶け混じり、心地よい夜の潮風に、吹かれていくようだった。(Written by Eiko Kato from France)

青の世界 モロッコ・シャフシャウエンの記憶

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