小西康隆(Yasutaka Konishi)
株式会社インタープラネット プロデューサー。1960年2月、北海道生まれ、渋谷育ち。
10年間のサラリーマン経験の後、バブル経済終焉の'91年に起業。広告制作、生活雑貨のプロデューサーとなり、趣味で始めたバーをきっかけに飲食プロデュースを多く手がけるようになる。現在は飲食店経営の他、広告・ブランディング... 続きを読む
(株)インタープラネット プロデューサー 小西康隆
2007/08/14
こんにちは、小西です。
梅雨が明けた途端、蝉の鳴き声が暑さをより一層引き立たせている。こう暑い日が続くと仕事帰りの冷たいビールが火照った体を癒してくれる何よりのご褒美に違いない。でも、最近では何処に入ってもクーラーがガンガンと効き過ぎていて体温との格差が激しく、かえって体を壊しそうになってしまうのだ。いつもながら思うことだが、「夏は暑いもの」なのである。その暑さを耐えしのいで頑張って働くからこそ、冷えたビールがこと更美味く感じるのだと思っている。
僕は銀座中央通り、通称「銀座通り」でイタリア料理のレストランを開いている。その界隈で商いをしている方々で運営している銀座通連合会が主催して、「浴衣で銀ブラ2007」なるイベントが8月5日に開催された。浴衣で参加下さった方には風鈴をプレゼントしたり、飲み物をサービスしたりと、すっかり銀座の夏の風物詩となっているのだが、中でも僕が楽しみにしているのが「銀座千人涼風計画」。これ、すなわち参加者皆で一斉に銀座通りに「打ち水」をするのである。銀座通り一丁目から八丁目の歩行者天国を舞台に大勢の方が打ち水をする事で銀座のビル街の温度をグッと下げ、中央通りに涼しい風を吹かそうと云う訳だ。子供の頃は夏になると何処の家や店の玄関先などに打ち水をして涼をとっていたが、エアコンが常識になってからは記憶から忘れられた行為になったかも知れない。銀座のイベントは1日限りなので、このコラムが掲載される頃には終わってしまっているが、皆さんも是非浴衣姿で家の廻りなどで「打ち水」をしながら涼を感じてほしいものだ。
そして、夏の外出に僕が欠かせないアイテムは、「扇子」なのだ。仕事の時、遊びに出掛ける時、浴衣で散歩する時等々の格好に合わせて、どの扇子を持って出ようか、と一考するのもまた楽しいのである。「扇子」は末広がりなので縁起も良いし、使う時だけサッと開いて涼をとり、汗が引いたらパタパタと畳んで懐か鞄に仕舞えるスグレものだ。僕は海外出張に行く時の手土産にも「扇子」を幾つか用意していく。
最近は何処へ行っても「Cool Japan」と日本ブームだが、江戸の粋と日本の伝統が宿る小さなお土産はプレゼントした瞬間から会話も弾むので重宝している。僕自身も旅先、散歩先などで素敵な扇子を見つけるとついつい買ってしまう。
先日も京都が誇る老舗「宮脇賣扇庵」(みやわきばいせんあん)と人気インダストリアル・デザイナーのカリーム・ラシッドがコラボレーション・デザインした扇子を手に入れて気分良くしていた。「お気に入りアイテム」の仲間入りだったが、それもつかの間。酔った勢いで何処かに置き忘れて、結局出て来ないままになってしまったのだ。また買うのも悔しいしなぁ。


写真(左)の扇子は、原美術館で先日開催された現代アーティスト「束芋」さんの展覧会場で見つけた原美術館オリジナルの「束芋」扇子である。子供のお尻姿がウィットに富んでいて、遊びに行く時などに持って行きたいデザインだ。
浴衣で出掛ける時は浴衣の柄を引き立てたいので、あえて無地の扇子を持って行く。センスの良い扇子だなぁ、と最近のお気に入りは日本橋に在る「マンダリンオリエンタル東京」のアメニティとして置いてある扇子だ(写真・右)。ホテル自身のトレードマークがズバリ扇なので、常備してあるのは至極当然。そしてデザインが素晴らしい。お江戸日本橋の日常風景が生き生きと描かれていて、海外から来た宿泊客が喜ばない訳が無いのだ。横にはさりげなくロゴが入っており、ビジネスの合間の「和みの会話」も弾むかもしれない。
どうですか、暑い夏もこんな小さな小道具で「涼」と「男前」を手に入れてみては。

株式会社インタープラネット プロデューサー。1960年2月、北海道生まれ、渋谷育ち。
10年間のサラリーマン経験の後、バブル経済終焉の'91年に起業。広告制作、生活雑貨のプロデューサーとなり、趣味で始めたバーをきっかけに飲食プロデュースを多く手がけるようになる。現在は飲食店経営の他、広告・ブランディング... 続きを読む