連載コラム エコライフ【エコ☆ロジカルフィーリング】Vol.3

山のあなたのエコライフ (1/2)

エコテスト株式会社マネージングディレクター 澤谷美幸


2007/09/19

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「山のあなたの空遠く「幸い」住むと人のいう」(カール・ブッセ/上田敏訳)という言葉がぴったりくるような、「みんなの家」が山梨県にたたずんでいます。「みんなの家」の名は「農土香(のどか)」、農林中金総合研究所の特別顧問でいらっしゃる蔦谷栄一先生が、都会で生活する人たちが気軽に農村体験を出来る宿として開放しているお宿です。元々は養蚕農家をやっていた3階建ての建屋を改造したもので、なんとも赴き深い風情をかもし出しています。農村体験と言えば何となく敷居が高いと感じられるかもしれませんが心配ご無用。JR新宿駅から「特急かいじ号」に乗り込み、一時間二十分で山梨県のJR塩山駅に到着。駅の周囲は「もののけ姫」の世界、こんもりとした森林が空気をきれいにしてくれていることを実感できます。駅から「農土香」までは車で約30分、今回の澤谷の宿泊体験当日も老若男女を交えた楽しい仲間が集結。総勢13名の中には、普段は海に親しみながら海辺をきれいにする活動をしているご家族(親子3代)たち、中国の農林省から日本の農業を勉強に来ている留学生、日本の田舎に魅せられて全国を旅する女子大生等、全く異なるバックグランドを持った人々ばかりにも関わらず、「農土香」にたどり着いて挨拶を交わした途端にもうお仲間。荷物を置いたらまずは温泉へ向かいます。

山のあなたのエコライフ

山梨県は日帰り温泉のメッカ。今回訪れた「はやぶさ温泉」は露天風呂が付いていてトロリとした湯質も最高。お風呂から上がったら、温泉のお座敷で腹ぺこの夕食がスタート。移動は車なのでみなさん揃ってビールを我慢し、夜の宴会に備えます。食事が済んで「農土香」に戻ったら、皆で持ち寄った大量のお食事やお酒などを大きなちゃぶ台に並べます。その傍らでは、蔦谷先生の奥様がお庭から巨大なきゅうりを収穫し、横に手作り味噌を添え、炊いてきて下さったフキをお皿に盛ったりしながら皆でおつまみを準備。ちなみに奥様は小学校の先生で、普段から都会の子供たちに「農土香」で炭焼きや田植えなどのさまざまな農村体験をさせたりもしていらっしゃいます。一面に広がるブドウ畑の夜更け、古民家の畳の上でひざを突き合わせて、土や木の香りを感じながらお酒を酌み交わせば、そこは不思議な小宇宙。

あっという間に酔いが廻り、いい気持ちになってきたら、まずはリコーダーや尺八の演奏会。更には奥様が玄人はだしの和琴を演奏してくださるなどのサプライズも。宴は最高潮に達します。子供たちは琴演奏の基本中の基本、「さくらさくら」をその場で習って大興奮。山の中の古民家だからこそ、誰に遠慮することもなく、楽しい時間が過ぎていきます。すっかり日付も変わり、酔っ払った大人たちとはしゃぎ疲れた子供たちは、眠くなってきた順に二階や三階にあがり、布団をひいて雑魚寝。まるで修学旅行のような雰囲気と言えば伝わるでしょうか。




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