Restaurant's Data(2007年10月1日現在)
- 店名
- :リストランテ 池袋文流
- 住所
- :東京都豊島区西池袋3-25-2 大晴ビル2F
- 電話
- :03-3982-3230
- 営業時間
- :11:30〜14:00、17:00〜22:00、月曜定休
リストランテ 池袋文流
2007/10/03
残念ながら、池袋で気の利いたレストランを見つけるのは容易ではない。駅の東西には巨大なデパートがそびえ立ち、その中は有名処のレストランは存在するが、テナントとしてのレストランは気安さという点では使い勝手のいいものの、そこではくつろぎや食事の楽しみを満喫するまでには至らない。今回は、そんな池袋のグルメ難民を救う店を紹介しよう。
「リストランテ文流」は池袋駅西口から徒歩5分。東京芸術劇場を横切り、ローソンのある角を曲がった小道の右手、1階がショットバーのビルの2階にある。やや急な階段をあがりドアを開けると、店内は外観から想像するよりも広く、右手に会食や少人数のパーティーに利用できるスペース、左手が通常のレストランフロアになっている。渋谷辺りのレストランではなかなか実現できない、テーブル間のゆったりとした配置。店内はテナントという制約か雑居ビル的雰囲気が抜けないが、こざっぱりとしており、古き良きレストラン的な佇まい。ノスタルジックな気分が楽しめる。店内を見回すと客層は幅広い。この日は50代の女性8人のグループに、若いサラリーマンの3人組、上品な年配のご夫婦に、小さな女の子を連れた家族連れ。入店すると「ボンジョエルノ」とカメリエーレに声をかけられるリストランテには決してないような、間口の広さが心地よい。
ディナーはコースが4500円から8190円まで。もちろん、アラカルトで注文しシェアしてもかまわない。
この日は、
イタリア風オードブルの盛り合わせ
小海老のソテー オリーブ油・ニンニク風味
新鮮な生トマトのスパゲッティーニ
スズキ・ホタテ・エビのサフランクリームソース
スペイン産ピカントン鶏とサルシッチャソーセージのグリル ルーコラペースト添え
を注文し、二人でシェアした。
前菜の盛り合わせ。アーティチョークやサーモンマリネなど、食前酒が進むメニュー
小海老のソテーのオリーブオイルに自家製パンを浸してどうぞ
料理は流行とは無関係。パワフルで個性的と言うわけでもない。ここの最大の魅力は、愛着の持てる料理、ということだ。もちろん、リストランテだけあって、素材や調理法の選択は洗練されている。しかしその洗練のされ方は、一口食べて体を射抜くような洗練さではなく、しみじみと体に染みこんでいくような心地よさ。敢えていえば料理全体の印象は薄いが、後に振り返れば、ここでの食事がほんわかとした想い出になっているような、そんなレストランだ。実はそんなレストランは少ない。料理が主張しすぎるレストランはたまに行くのなら素晴らしい。まずいレストランも記憶に強く刻まれる。ここが、ふとした瞬間に思い出され、二度、三度と足を運びたくなるのは、控えめだがきちんとした料理を提供しているに他ならない。
疲れた体と心をさりげなく満たしてくれる、優しいイタリアン。まさに幸福のダイナーと呼ぶにふさわしい。(Written by Kersol)
スペイン産ピカントン鶏は、小ぶりだがうまみが濃縮されている
クラシカルな店内。華美な装飾は一切ないが、落ち着ける雰囲気