Restaurant's Data(2007年10月22日現在)
- 店名
- :銀座オザミデヴァン本店
- 住所
- :東京都中央区銀座2-5-6 P.Vビル
- 電話
- :03-3567-4120
- 営業時間
- :平日17:30-翌2:00、土祝12:00-24:00、日曜定休
- 価格帯
- :ディナーコース5,040円〜
- URL
- :http://www.auxamis.com/

2007/10/22
銀座にオザミワールドのレストランが初めてできてから、今年で10周年になるという。今や、銀座、丸の内界隈でブラッスリーやバル風など9店舗を展開する銀座の一大勢力。銀座で気軽に美味しいフレンチを、と思ったらまず名前があがるレストランのひとつだろう。
せっかくならば、10周年を記念して、その第一号店であるオザミデヴァンへ。プランタン銀座からシャネル、カルティエの並ぶ中央通りへ行く途中の一歩奥まった路地裏にあるのだが、手前には、夜ごと多国籍な客で賑わうスペインバル風の「バニュルス」があり、思わずこちらでワインいっぱいとタパスを楽しんで行きたい誘惑にかられる。その楽しげな「バニュルス」を通り過ぎるとオザミデヴァンがある。民家を改築したかのようなこぢんまりとした建物。急な階段で結ばれた1階と2階席からなる。店内は華美ではなく、あくまでもブラッスリー。気取らず、楽しく、美味しく食べることをモットーとしたような雰囲気だ。
メニューを見ると通常のプリフィクスの他に、10周年記念ディナーがある。せっかくなので、この期間限定のメニューをいただいた。メニューはまず、アミューズからはじまって、「伊達鶏と鴨のフォアグラのテリーヌ仕立て」「帆立貝柱のポワレ松茸添え シードルのエッセンス」の2種類の前菜、魚料理が「スズキのポテト巻き 酸味の効いた赤ワインソース」「お口直しのグラニテ」「島根産仔猪ロースのロースト ノワゼットの香り」「デザート」となっている。グラスシャンパンをいただきながら、前菜を楽しむことにした。テリーヌはフォアグラとジュレのバランスが見事な一皿。帆立貝と松茸という組み合わせは意外だったが、松茸の香りが必要以上に主張せず帆立の淡泊とも言えるうま味を引き立てていた。
伊達鶏と鴨のフォアグラのテリーヌ仕立て
帆立貝柱のポワレ松茸添え シードルのエッセンス
さて、ここでワインを注文しよう。余談となるが、「オザミワールド」は、おざみさんというシェフが始めたレストラングループではない。「Aux Amis des Vins」。フランス語で「ワインの友達」。最初の店がこのネーミングであることからして、ワインに思い入れが強いだろうというのは推して測るべし。聞けば800種類ものワインがストックされているという。この一部はトイレに立った際に2階のセラーで垣間見ることができるので、覗いてみるといいだろう。
分厚いワインリストにはオザミオリジナルワインなどもあるので、試してみるのも楽しい。価格帯は下は3,000円台〜上は数万円(もっと上もあるかもしれない)。5,000円〜7,000円台も豊富に揃う。これらは最適な状態で保管され、飲み頃の温度でサーブされる。少し残念なのは、もちろん時によって左右されると思うが、我々が訪れた際には頼もしいソムリエの不在だったこと。ワインリストには非常に丁寧な注釈がついているが、これだけの膨大なリストから好みの一本を探し出すのは至難の業。ワインというものは、ソムリエによって感動が大きく左右されるものなだけに、もう少しアドバイスをもらえると嬉しい。
とはいえ、やはり料理は実直でパワーがある。メインの猪はジビエのようなものを想像していたのだが、意外なほど癖がなくさっぱり。島根県産の猪ということだが、実は私も島根県出身なので、久しぶりに同郷出身者と出逢ったような懐かしい気分になった。
この日は、グラスシャンパンとコース料理、ワインを1本と食後にコーヒーを飲んで二人で27,300円。銀座でこの料理とこのレベルのワインがこの価格で食べられれば大満足だろう。しかも平日はラストオーダーが深夜2時。まさに幸福のダイナーと呼ぶにふさわしい。(Written by Kersol)
スズキのポテト巻き 酸味の効いた赤ワインソース
島根産仔猪ロースのロースト ノワゼットの香り