音楽 映画 評論[Kersol recommends]
映画監督・甲斐さやかが描く、松任谷由実の世界(1/2)
2007/10/24
短編映画集『Yuming Films(ユーミン フィルムズ)』for
松任谷由実ベストアルバム「SEASONS COLOURS−秋冬撰曲集−」、監督インタビュー
デビューより35年、これまで350曲をも超える楽曲を発表し、心に残る名曲を残し続けてきた松任谷由実。情景的で想いが込められた彼女の歌は幅広い世代に支持され、それらは人々の青春の記憶と強く結びついた“宝物”のような存在と言えよう。その膨大な楽曲の中から、「ノーサイド」「リフレインが叫んでる」など秋と冬をテーマに選曲したベストアルバム「SEASONS COLOURS−秋冬撰曲集−」が、10月24日にEMIミュージック・ジャパンより発売される。これに伴い、同作収録のYumingの楽曲をモチーフとした短編映画集「Yuming Films」が制作・公開されることとなった。
Yuming Filmsでは新進気鋭の映像作家が監督を務め、各20分程度の短編映画を合計3本制作し、Yahoo!動画
にて無料で順次配信する。作品はそれぞれ、窪田崇監督・本仮屋ユイカ主演の「リフレインが叫んでる」(10月24日配信)、甲斐さやか監督・多部未華子主演の「バイバイ、ベアー〜青いエアメイル」(10月31日配信)、渡辺賢一監督・塚本高史主演の「新年好!〜A HAPPY NEW YEAR」(11月7日配信)。その中でもKersolでは今回、国内外の映画祭で高い評価を受ける女性監督・甲斐さやか氏にお話を伺った。
Yuming音楽の、時を超えたチカラ
甲斐さやか氏は2000年に映像・ビジュアルアートユニット「bug's film makers」を結成し、以後、国内ではぴあフィルムフェスティバルや東京ビデオフェスティバル、サンタフェ・フィルムフェスティバル、また海外ではオーバーハウゼン国際映画祭(ドイツ)、ロッテルダム国際映画祭(オランダ)など数多くの受賞・招待上映を受けている。人間の心象に対する深い洞察力と、観る者を鋭く突き抜くような映像センスは、映画界の巨匠のみならず、様々なジャンルの第一人者から支持を受けてきた。その甲斐さやか氏が誕生した年が1979年。偶然にも松任谷由実が「青いエアメイル」を発表した年である。
「私はいわゆる“ユーミン世代”ではないのですが、Yumingの曲は大好きで、疲れて元気が欲しい時などはよく聴いていました。Yumingの楽曲は映像的で、どの歌詞も強く伝わってくる“何か”があります。それは時代を超えた普遍性というか、Yumingの持つ独特のチカラで、私のような若い世代の人間であってもそのチカラに包みこまれてしまいます。だからこそ、曲調から単にビジュアルを作り込んでいくPV(プロモーション・ビデオ)という在り方だけではなく、深いメッセージやストーリーで組み立てられる映画のような広がり方が可能になるのだと思うのです。」













