旅行情報 海外 フランス【I know "Unknown"】Vol.8
アルザスの魅力がつまった小さな宝箱のような町、コルマール
2008/01/24
フランス中が長年待ちわびたアルザス地方のTGV(フランスの高速新幹線)開通が昨年ついに実現した。元来5時間かかったパリ〜ストラスブール間を2時間弱で結ぶ今、ぐっとアクセスしやすくなったアルザスへ、パリ旅行のついでにふらっと気軽に小旅行に出た。そこからさらに足を一歩のばし、ジブリ映画『ハウルの動く城』のモデルにもなったという、メルヘンチックな可愛いおとぎの国、コルマールをご紹介。
独仏文化と雄大な自然が溶け合う地、 アルザスワイン街道のほぼ中間にあるコルマールは、別名<アルザスワインの首都>と呼ばれ、古くから水路によるワイン交易で栄えてきた豊かな町である。空には野生のコウノトリが舞う。三十年戦争、フランス革命、普仏戦争、第二次世界大戦など度重なる戦禍を奇跡的に免れた、アルザスでも珍しい町の一つであり、時が止まったように美しく保存された中世の街並みが素晴らしい。あふれるように花々が飾られた窓辺と、カラフルに建ち並ぶ木組みの家々。プティットヴェニス(小ベニス)と呼ばれる美しい運河を小舟でめぐれば、うっとりとメルヘンな世界へタイムスリップ。
水路に架かる花の桟橋
カラフルに建ち並ぶ木組みの家々
花々が飾られたメルヘンな家
旧市街は芸術品の宝庫だ。16世紀の豪商の館に代表される<メゾン・プフィステル>や<メゾン・ド・テット>のルネサンス様式の建築美に見惚れ、商店の軒先にかかるユニークな看板たちの可愛らしさに釘付けになる。自由の女神の作者フレデリク・バルトルディの生家もあり、彼の彫刻も町のあちこちに点在している。
メゾン・プフィステル
軒先にかかるユニークな看板
教会
ウンターリンデン美術館
そんな屋外の芸術作品とともに、この町で見逃せないのは、元々は中世の修道院であった<ウンターリンデン美術館>。展示作品は、中世〜ルネサンス期の宗教絵画が中心。中でもマティアス・グリュネーワルド作の 『イーゼンハイムの祭壇画』 は極めて有名で、観音開きの多翼祭壇画をバラバラにし、二重扉の表裏、全画面を展示している。観た人は「金縛りにあう」とまで言われる迫力のリアリズム描写で“祭壇画の最高傑作”とも名高い。
入場料:7ユーロ
開館時間:5〜10月/9:00〜18:00(無休)、11月〜4月/9:00〜12:00, 14:00〜17:00(火曜休)
住所:1 rue d' Unterlinden 68000 Colmar
TEL:+33(0)3.89.20.15.50
URL:http://www.musee-unterlinden.com/![]()
四つ星ホテル<ル・マレシェル>へ滞在
ホテル外観
ホテル客室からの景色
レストラン<アレシュヴァン>
朝食12.50ユーロ、ディナー25ユーロ、ガラディナー75ユーロ、ディナーアラカルト20ユーロ
小ベニスの一角に、絵に描いたようにメルヘンな可愛らしいプチホテル<ル・マレシェル>がある。15世紀の古い建築様式とインテリアを今に残し、客室からは運河の眺めを見渡せる。シラク元大統領や各界の著名人の滞在写真が並ぶ、この町を代表する名ホテルだ。
ライトアップされた運河に面す、館内のレストラン<アレシュヴァン>では、格式高いガラ・ディナーを堪能。ガラとは、本来「豪華な儀式」や「大饗宴」という意味で、アントレからデザートまでの8皿に、各ワインがもてなされ3〜4時間かけて楽しむのがスタイル。各皿ごとにサーヴされる、料理にとても良く調和したワインを楽しみながら、途中に入る舌休めや、ちょうど良く配慮された配膳ペースに身を委ねる。豪華な見た目に反し、脂っこさや甘さなどはとても控えめで、日本人には嬉しい。胃に重くない、腕の良い料理の仕立てに思わず感動を覚える。8皿とは言えども、舌鼓を最後まで堪能できてしまう満足のコース内容だ。アルザスの郷土料理や、リースリングやピノ・ブランに代表される地元の白ワインを心ゆくまで堪能する、豪華でロマンチックな一夜を。(Written by Eiko Kato from France)
ル・マレシャル
客室数:一般28室、スイート2室
料金:一般客室80〜215ユーロ、スイート245ユーロ
住所:4-6 pl.des 6 Montagnes noires La petite Venise Colmar 68000
TEL:+33(0)3.89.41.60.32
アクセス:ミュールーズ空港より60km、地下鉄&国鉄Colmar駅 パリ・東駅からTGV直行2時間50分。ストラスブールからローカル電車TERで30分











