連載コラム ライフスタイル 【MEXICO RICO! 豊かなメキシコの大地から】 Vol.2

メキシコ料理の世界へようこそ!メキシコ料理入門その1

株式会社グローバル・コメルシオ 取締役 ロドリゲス ホセ・ルイス


2008/03/06

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こんにちは。株式会社グローバル・コメルシオ取締役のロドリゲスです。

第2回のテーマは「メキシコ料理」

Polanco District(Mexico City) Polanco District(Mexico City)

私たちの多くはこれまでメキシコ料理を食べる喜びを味わってきました。まだその機会がない方は、間違いなく世界で最も人気のある料理の一つを食べる機を逃していることになるでしょう。メキシコに行ったことのある方であれば、メキシコシティのポランコ地区(メキシコシティ版東京青山エリア)の素敵な高級レストランで食事をしたことがあるかもしれませんし、またグアナフアト(世界遺産に登録されている有名なメキシコ街の一つ)の色彩豊かなメルカド(市場)の食堂で、美味しいケサディージャスやタコスを味わったことがあるかもしれません。この両方とも美味しい料理です。しかし、メキシコのガストロノミー(美食術)には別の視点も存在しているのです。それは多くの場所を訪れ、楽しむのと同じくらい面白いものです。それはメキシコ料理の歴史的ルーツを知ることに他なりません。

Guacamole & Coctel de Camarones(アボカドディップと海老カクテル) Guacamole & Coctel de Camarones(アボカドディップと海老カクテル)

メキシコ料理は驚くほどバリエーションに富み、豊かな料理です。この点は強調されるべきでしょう。残念なことにメキシコ料理をよく知らない方は、メキシコ料理のことを単にスパイシーで脂っぽい料理だと片付けてしまうからです。これは非常に残念なことです。メキシコ料理を魅力的な味わいと食感、材料を混ぜ合わせる際に使われる想像力、食欲をそそるような見せ方という多様性という観点から全体的に眺めてみると、フランス料理、中華料理、もちろん日本料理のような世界の美食と匹敵しうる料理だとわかるからです。

1519年、スペイン人が現在のメキシコシティがあるアステカ帝国の首都テノチティトランにやってきた時、彼らはアステカの皇帝モクテスマガバニラとチョコレートから作られ、蜂蜜で甘味を加えた飲み物を好んで飲んでいたのを目にしました。これは当時一般的な先住民の料理で、その材料は後に世界的に受け入れられるようになりました。バニラはメキシコの果樹園のある品種の鞘から得られる物質ですし、チョコレートはメキシコ原産のカカオの木から獲れます。そうです、みなさんはバニラもカカオもヨーロッパや他の国の市場に登場する前に、元来メキシコで発見されたものだという事実をご存知でしたか?もしご存知でなければ、このコラムと今後掲載される予定のメキシコ料理に関するコラムをどうぞお読みになってください。

スペイン人は、アステカ帝国で発見した食べ物に非常に感銘を受けました。それらの食べ物はヨーロッパにはその当時存在していなかったのです。多くの種類のとうもろこし、果物、野菜など、哀しいことに今日でさえ日本ではお目にかかれない食べ物があります。これからのコラムで少しずつご紹介していくので、どうぞお楽しみに!

Corn Tortillas(とうもろこしトルティーヤ) Corn Tortillas(とうもろこしトルティーヤ)

とうもろこしと豆はメキシコの先住民にとって2つの主要な食べ物であり、今日でも、メキシコのあらゆる社会層で広く食べられています。特筆に価するのは、とうもろこしと豆は相補的にアミノ酸を含んでいるという点です。アミノ酸はたんぱく質を形成し、身体を作るのに必要な物質です。アミノ酸の一つでも食事から欠けたら、たんぱく質の生成は妨げられ、身体は機能しなくなったり、機能が減退したりします。とうもろこしも豆も各々ではたんぱく質を生成するために必要な全てのアミノ酸を含んでいるわけではありません。しかし、両者をパズルのように合わせることで、驚くべきことに、食事に必要とされる全ての種類のアミノ酸を十分に摂ることができるのです。米ととうもろこし、小麦と米、とうもろこしとじゃがいも、じゃがいもと豆というように組み合わせでは、十分でありません。しかし、豆ととうもろこしを一緒に食べれば、ばっちりなのです。

私は時々、古代のアステカやマヤの文明が栄えたのは、とうもろこしのトルティーヤと豆を主食にしていたという偶然の一致によるものではないかと思うくらいです。

次回のコラムでは、メキシコ料理の中でも特に人気のある手作りトリティーヤに関してお話します。レシピもご紹介しますよ。OTANOSHIMINI!


ロドリゲス ホセ・ルイス(Jose Luis Rodriguez)

ロドリゲス ホセ・ルイス(Jose Luis Rodriguez)

株式会社グローバル・コメルシオ 取締役。1970年6月、メキシコシティ生まれ。
早稲田大学、米国ローレンス大学卒業後、在日外資系金融会社で10年間のサラリーマン生活をしながら、2007年4月に「日本とメキシコのかけ橋に」をヴィジョンに掲げ、グローバル・コメルシオを設立。現在、テキーラス・デル・セニョール社の... 続きを読む




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