連載コラム ライフスタイル 【MEXICO RICO! 豊かなメキシコの大地から】 Vol.4
メキシコ料理入門その2-トルティーヤの過去、現在と未来(1/3)
株式会社グローバル・コメルシオ 取締役 ロドリゲス ホセ・ルイス
2008/05/08
トルティーヤの過去
メキシコ料理を食べたことがある方でしたら、必ずトルティージャ(トルティーヤ)を食べたことあるでしょう。しかし、その歴史がお分かりでしょうか?
トルティージャス(Tortillas、または、ネイティブのナワトル語(アステカ語)での言い方では、“トラシュカリ(tlaxcalli)”)の起源はB.C.10,000年にまで遡り、おそらくメキシコで栽培されたトウモロコシの発見と同じ時期だと言われています。
1519年、エルナン・コルテスと彼に仕えるコンキスタドールたちがメキシコにやってきました。1520年、コルテスからスペイン王への2番目の書簡の中では、日常生活の場である市場に関して記されています。そこでは、何千という人々が非常に多くの種類の商品や食べ物を売り買いしていたというのです。彼が書き記した食べ物の中に、数種類のトウモロコシが含まれていました。それは、穀物としてのトウモロコシと「平らなトウモロコシのパン」のことを指していました。
この「トウコロコシのパン」こそ、現在スペイン語で「トルティージャ(小さいケーキ)」と呼ばれているものなのです。
1529年、フランシスコ修道会の 修道士 ベルナルド・デ・サアグン(Bernardino de Sahagun)が「ヌエバ・エスパーニャのものに関する一般史(Historia General de las Cosas de Nueva Espana)」において、アステカの人たちはトウモロコシ、トルティージャ、タマレス及び非常に種類の多いトウガラシを土台として、どのような食生活を送っていたのか書き記しました。彼の著作はアステカ人の食習慣と食事の最も詳細な記録として知られています。
伝統的に、トウモロコシのトルティージャは、トウモロコシの粒がライム水に浸されて、皮が取り除かれ、その後、トウモロコシの生地(スペイン語では「マサ(masa)」)へと製粉されます。ゴルフボールほどの大きさの生地を、手で軽く叩いて平らにし、薄いパンケーキの形へと整えられます。その後、熱した円形の鉄板(コマル(comal))の上に置かれ、両面焼かれます。このトルティージャの作り方は今もなお変わっていません!
















