高級旅館経営者インタビュー
「箱根・翠松園」「熱海 ふふ」原田氏が語るふたつの旅館の“こころ”(1/2)
2008/05/13
2007年12月、相次いでオープンした「箱根・翠松園」と「熱海 ふふ」。
老舗の温泉旅館、高級旅館が建ち並び、東京からのアクセスも容易なことから計り知れないポテンシャルをもつ箱根、また古くから温泉地として栄えたが、1970年から80年代にかけての巨大化、団体客ターゲットの経営から、今まさに再生の息吹を必要としている熱海。二つの温泉激戦地に誕生した二つの温泉旅館は、いかなる魅力で我々を虜にしてくれるのだろうか。
この二つの旅館を経営するKPG LUXURY HOTELSの取締役社長の原田雅史氏はこう語る。
「まず、どちらも“現代的な居心地の良さ”を追求しました。もてなしの心は旅館ならではの温かみのある接客でありつつ、シティホテルようにプライバシーを重視した距離でありたい。食事は、もちろん鉄板焼きなどのチョイスも出来ますが、基本は夜も朝も和食です。お若い方であっても、やはり温泉を訪れたら体に優しい和食を食べてゆっくりと過ごしたい、というのが日本人のDNAに刻まれているのではないでしょうか。一方、生活様式の変化により、お年を召した方であっても布団よりはベッドの方が圧倒的に居心地が良い。それらを全て慎重に検討しました」。
オリジナルなアイディアを盛り込んだ懐石料理
全ての客室が温泉掛け流しの露天風呂付き
「もちろん、ゲストに日常を離れた優雅な気分に浸ってもらうためにハード面にも気を配っています。最低でも部屋の広さは50平米以上を確保し、各部屋に露天風呂の設置はもちろんのこと、寝心地の良いベッドや寝具、エスプレッソマシーンやマリアージュフレールのティーセット、DVDプレーヤー、フリードリンクのミニバーなど、設備はかなり充実している方だと思います。しかし、それらはあくまでお客様に快適にお過ごしいただくための一手段です。どのように過ごされるかはお客様ご自身に決めていただければよいのです。」
「また悩んだ末ターンダウンサービス(ゲストが夕食の間に夜用のベッドメイキングを施すこと)も排除しました。代わりに玄関脇にボックスを設け、必要なものがあればバトラーがそこへお持ちします。お客様が部屋に入られてから、部屋は一切他のゲストの目には触れることはありません。ご自分の家のように寛いでいただくことが可能です」。











