マックロマンス(MAC ROMANCE)
1965年8月東京生まれAB型。1983年単身渡英しプロミュージシャンとして活動する。1988年帰国、バーテンダーに転身。1993年東京都目黒区自由が丘に「プースカフェ」を開店、自ら店に従事する。2003年バースタイリスト活動を開始。バーのプロデュース、カクテルブックの制作など多方面のフィールドで独自スタイルのバーワークを展開... 続きを読む
バー・スタイリスト MAC ROMANCE
2008/06/06
おいしいカクテルを作るにはそれぞれ作るものによって様々なコツがあるのだけど、ことフローズンカクテルに関してはツールの良し悪しがかなり深く関係してくると思う。ここで言うツールってつまりはミキサーのことで、これはハミルトンビーチというメーカーのバーミキサーのことである。他は考えられない。ハミルトンビーチのバーミキサーのすばらしさは使ってみればわかる。パワーがあり、耐久性にすぐれ、使い勝手がよい。機能美にあふれるシンプルなデザインはシェーカーやミキシンググラスなどのバーツールと並べても全く違和感がない。電源のオンオフの他にはHIGHとLOWの切り替えスイッチだけしかついておらず、したがって使いこなすのにはアナログチックなテクニックと勘が必要である。しかし一度慣れてしまえば体の一部のように言うことをよく聞いてくれる。その機能性からしてドイツ製かなと思わせるけれど、これが意外にもアメリカ製。さすがはカクテルの国、アメリカ人もたまにはよいものを作るのである。よい機械は値段もそれ相応、このバーミキサーもご多分にもれず、一番安いモデルが定価で4万円以上する。プースカフェでは開店以来15年間ノーメンテナンスで毎日がんがん使い続けてまだノントラブルだから、まあそれなりの価値はあると思う。
なんだかハミルトンビーチの宣伝コーナーみたいになってしまったけれど、よい仕事によい道具というのは、どの業界にも共通することだと思う。
フローズンカクテルに関係する仕事でちょっとややこしいのをやったことがある。えーと。化粧品ブランドの「ランコム」から新しく新商品が発売された。新発売にちなんで本国パリで「ランコム」と四つ星ホテル「プラザ・アテネ・パリ」のコラボレーション企画が発案された。新商品に捧げるオマージュをプラザ・アテネのバーテンダーがカクテルにして捧げる。というのがそれで、発表された4種類のカクテルは期間限定でプラザ・アテネのバーで実際に飲むことができる。そのニュースを日本のコスメ系の雑誌「VOCE」が誌面で紹介することになった。カクテルのレシピを知りたいがプラザ・アテネのバーテンダーがそう簡単にレシピを公開するはずがない。そこでマックロマンスの登場。ランコムの新商品のサンプルとテキストが届けられ、それとカクテルの写真を元に、プラザ・アテネのバーテンダーが作ったのと同じカクテルをスタジオに再現。ね、ややこしいでしょ。
ともあれそこでお題になったカクテルがフローズンカクテルだったわけである。ずいぶん前の仕事だから写真も何も残ってなくておまけにせっかく作り上げたレシピもなくしてしまって、ここで紹介できなく残念だが、このときのギャラが5万円/一杯。カクテル一杯作っただけでハミルトンビーチ買ってもおつりがくる。予算の少ない雑誌の仕事ではかなり割りのよい仕事だったと思う。
ん?半ズボンの話だったよな。金の話で終わってしまった。
photo by SATOSHI KINOSHITA

1965年8月東京生まれAB型。1983年単身渡英しプロミュージシャンとして活動する。1988年帰国、バーテンダーに転身。1993年東京都目黒区自由が丘に「プースカフェ」を開店、自ら店に従事する。2003年バースタイリスト活動を開始。バーのプロデュース、カクテルブックの制作など多方面のフィールドで独自スタイルのバーワークを展開... 続きを読む