連載コラム グルメ 【マックロマンスの遊牧民的バーライフ】 Vol.45

青山で焼酎を呑む(2/2)

バー・スタイリスト MAC ROMANCE


2008/06/20

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青山で焼酎を呑む

私たちはもっと直接的、体感系の刺激に反応してエクスタシーを感じるのである。簡単に言うと頭ではなくて体で感じるのである。

ナイトクラブのような遊び場は、そこに発生しているリアルな空気感がその空間の良し悪しを決定する最も重要なファクターだと思う。アーティスティックでクリエイティブな空気、何かが起こりそうなピリピリとした緊張感、どことなくエロティックな雰囲気、それに音楽や照明の演出が微妙なバランスでまざりあってできあがった空気がハコの中に充満している。それを肌で感じ取って共感し、共有しあい、喜びとするのである。

そこに発生している空気は決してイメージの世界で作られたフェイクなものではない。実体験として体がリアルにそれを感じるのだ。もっと簡単に説明するならば、セックスは頭が気持ちよいのではなく、ペニスが気持ちよいのである。

私は「ビジネス」という盾と「大金」という武器を持って、醜悪でフェイクな空間を都心にばらまき、テレビゲームやらテーマパークやらで骨抜きにされた若人を手玉に取って肥える勢力に反対する立場の人間である。特に「青山」という東京の聖域でそれを展開する者たちは許せない。

と、言うほど大げさなものではないけれど、わざわざ大枚はたいて青山でクラブやるんだったら、もうちょっとかっこよくすればいいのになと思う。

そうそう、その夜は会場をさっさと抜け出して、近くの蕎麦屋に入ったんだけど、お客さんたちがみんなかっこよくて、さすがは青山という雰囲気でうれしくなり、また飲み過ぎてしまった。青山が大好きな私である。

え?マックロマンスが蕎麦屋で何を呑むかって? 蕎麦焼酎の蕎麦湯割りでしょう。やっぱし。

photo by KUNIHIKO KONO


マックロマンス(MAC ROMANCE)

マックロマンス(MAC ROMANCE)

1965年8月東京生まれAB型。1983年単身渡英しプロミュージシャンとして活動する。1988年帰国、バーテンダーに転身。1993年東京都目黒区自由が丘に「プースカフェ」を開店、自ら店に従事する。2003年バースタイリスト活動を開始。バーのプロデュース、カクテルブックの制作など多方面のフィールドで独自スタイルのバーワークを展開... 続きを読む






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