連載コラム ライフスタイル 【小西康隆の『小粋の哲学』】 Vol.17
人を育てる事で、仕事は大きく広がっていく。(1/2)
(株)インタープラネット プロデューサー 小西康隆
2008/06/30
こんにちは、小西です。こう暑い日が続くと、仕事帰りのビールが待ち遠しくなってくるね。そして、一緒に働く仕事仲間と酌み交わす酒ほど美味しいものはないと思う。今回は、ライフスタイルから少し離れて、仕事にまつわるコラムを書いてみた。
僕のオフィスでは、僕が煙草を吸わないので当然禁煙である。煙草を吸う連中は皆外に備え付けてある灰皿の処で一服する訳だ。まぁ、外の風にあたると云うのも気分転換になるし、良いと思っている。ただ、ミーティングルームに於いては、少々勝手が違ってくる。此処へは頻繁にクライアントや代理店の連中がやってきて、企画会議だのが繰り広げられている。クライアントの中には煙草を嗜む方も大勢居るのだ。基本的には「禁煙」をうたっている為、テーブルの上に灰皿などは用意していない。但し、ちゃんと数多くの灰皿は取り揃えてあるのだ。
ミーティングが白熱してくると、自然にポケットから煙草を取り出し、口にくわえ出す者も出て来る。そんな時いつも僕は、ウチのスタッフの中の誰が真っ先に灰皿を取って来るかなぁ、と思って観察するのだ。煙草をポケットから取り出した時に取って来る奴、火を付けて一服始めてから取りに行く奴、予めクライアントが喫煙者だと云う事を把握して事前に用意している奴、そして全く反応しない奴、と実に様々な連中が居るのだ。面接した時には判らなかった事が、実際に一緒に仕事をしていくうちに徐々に明らかになってくる。これ、すなわち「機転」が効くか、効かないか、と云うことである。
撮影などのモデル・オーディションなどをしている時も同様だ。事前に沢山のファイルから十人程度に絞り込んでいるとしても、入れ替わり、立ち代わりオーディションに立ち会うってのは、時間もかかるし大変な労力なのである。当然、クライアントたちも小腹は減るし、喉も渇く。そんな時にちゃんと彼等の好みを事前に聴いて、お菓子や飲み物を用意してくる奴は、僕の中でマルが増えて行くのでアル。
「KY」と云う新語が台頭しているが、コレは実に的確に、そして端的に捉えているコトバだと思う。日本人は曖昧、ファジーな文化でずっと生きて来たので、一言「KY」で簡潔にその人物の事を云い得てるコトバを使う事が無かったのじゃなかろうか。空気読める奴、読めない奴も機転と同様だよね。
僕は新人教育の一つとして、「買い物」を重要視している。毎回、新人たちに仕事で使う道具とか、資料探しとかを一斉にさせるのだ。すぐ買って来させるのでは無く、一応「こんなモノがありました」とか「こんな資料が見つかりました」と報告会を開くのだ。そこで、彼等がどんな方法でモノを探し、資料を見つけ出したのか、のプロセスを聴く事にしている。パソコンを使って、ネットで調べてきた者、一軒の書店だけで調べてきた者、何軒も回って比較検討してまとめて来た者、これも彼等の思考力、対応力、適合力などが判る方法だと思っている。ある程度ゆとりの有る仕事の場合は、十分資料を吟味したいのでいろんな書店を廻ったり、ネットから役に立つ資料を拾いだしてリストアップする者はちゃんと「依頼した内容」の必要性の中身を理解している。OA機器を買いに行くときも、同様だ。一社だけに見積もりを頼む者と、納期、価格、メンテ等々様々な条件提示をして数社に見積もり依頼をする者とでは、その後の「仕事」を任せる時の心構えの違いが歴然と判ってしまうのだ。











