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粉雪のように柔らかく、ふくよかな天然氷のかき氷 阿佐美冷蔵


2008/07/08

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阿佐美冷蔵 天然氷のかき氷

天然の氷を使ったかき氷があると聞き、秩父へ向かった。それは、柔らかく、芳醇で、今までに食べたことのないかき氷だと言う。果たして、そのかき氷とはいかなるものなのだろうか。

秩父鉄道上長瀞の駅を降りて国道方面へ5分ほど歩くと、「阿佐美冷蔵」がある。緑溢れる庭にはいくつかのテーブルと椅子が置かれ、平日だというのに客足が途切れることはない。皆が楽しげにスプーンですくうのは阿佐美冷蔵自慢のかき氷だ。

「阿佐美冷蔵」の創業は明治24年。昔から秩父盆地は清らかな水と森林、そして冬の寒さのお陰で天然氷の製造が盛んで、最盛期には十数件の天然氷の製造会社があったという。しかしその後家庭用電気冷蔵庫の普及により次々と閉鎖。現在残るのは「阿佐美冷蔵」のみで、4代目となる阿佐美さんが黙々と天然氷を守り続けている。

天然氷。それは、秩父盆地の豊かな伏流水を冬の寒さで凍らせて作る氷のことだ。毎年10月後半になると、貯水池の下草狩りなど貯水池の清掃から氷作りは始まる。11月中旬、気温が下がり始めたころに沢の水を引き込んで、冬の寒さで凍らせる。

氷を作るのは根気が必要だ。冬の寒さの中、落ち葉や埃などを毎日数回清掃し、雪が積もれば除雪する。製氷池が膨張した氷で破損しないように毎朝晩、氷の一部を削る作業も必要だ。こうして氷が厚さ14センチになったころ、ようやく切り出しの作業。切り出された氷は1辺が50×70センチ、60キロという塊だ。

4代目の阿佐美さん。かき氷はご主人自らがかく 4代目の阿佐美さん。かき氷はご主人自らがかく

氷室に積まれた天然の氷。夏の間大切に使っていく 氷室に積まれた天然の氷。夏の間大切に使っていく

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