連載コラム グルメ 【マックロマンスの遊牧民的バーライフ】 Vol.55

コンビニエンスストア、サロン〜ついでにマティーニ(1/2)

バー・スタイリスト MAC ROMANCE


2008/08/29

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自宅から自由が丘までのバス通りをもたもた歩いていたら、コンビニエンスストアの向かいのマンションの駐車スペースで、ランドセルの小学生が3人、地べたに座り込んで弁当箱をひろげ、人目もはばからず優雅な青空ランチを満喫しているのを目撃した。お母さんの手作り弁当の他に、コンビニエンスストアで購入したらしいカップヌードルがサイドメニューに加わっている。おかずを交換っこしたりして、なんだかとても楽しそうだ。微笑ましい光景だったので携帯電話で写真を撮ってやろうと思ったが、ちょっと考えてとどまった。近所ではただでさえ変人扱いされているというのに、その上に変態と思われてはかなわない。

学校をさぼったのか、あるいは何かの都合で途中下校になったのか。いずれにしろ親や学校に見つかったら目玉ものだと思うんだけど、できればあまりキツく叱らずにあたたかい目で見守っていただきたい。そこに流れていた和やかながらもクリエイティブな空気感はちょっとやそっとで作れるもんじゃない。向かいのコンビニでビールを買ってきて仲間に入って乾杯したいぐらい、とてもいい感じなんだ。

もともとコンビニエンスストアは、人間的なつながりをなるべく排除した合理的で無機質な空間であるのだけれど、そこを利用する人によって解釈のされ方はいろいろだ。コンビニの前にたむろしている若者たちを見て眉をしかめた経験があるでしょう。こちらは気分が悪いが、若者たちの様子を観察すると、皆それぞれ「よい顔」をしている。日常生活のひとコマに、仲間たちが集まって、何かちょっと口に入れ、何の意味もなさそうな話をして、だらだらと時間をすごしているとき、人は思わず「よい顔」になってしまうのである。それは当人ら以外の人から見ると、少々迷惑であることが多い。お昼のお食事会の主婦、居酒屋のサラリーマン、アイリッシュパブの外国人、マクドナルドの女子高生。保土ヶ谷パーキングエリアのバイク乗りたちも迷惑だなあ。人とのつながりが嫌でわざわざバイクに乗るのかと思いきや、どうやらそうではないらしい。





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