ポール・セザンヌ≪ガルダンヌから見たサント=ヴィクトワール山≫ 横浜美術館
「近代絵画の父」。20世紀の前衛芸術運動を担ったピカソやゴーギャン、マティス、モディリアーニたちは、画家のポール・セザンヌの存在を、尊敬の念をこめてそう呼んだ。
しかしセザンヌが後世に与えた影響について、目に見えるかたちで示される機会は今までほとんどなかった。
近代のフランス絵画を代表する画家、セザンヌは伝統的な絵画の造形原理に立脚しながら、独自の新しい表現を創造した。
20世紀の前衛芸術運動に、セザンヌ芸術が多大な影響を与えたことは、「セザンヌ主義(セザニスム)」という言葉が存在することによっても示されている。薄い絵の具の表現としての有効性をもつセザンヌ絵画の特質は、印象主義に発しながらも新鮮かつ野趣溢れる表現として、パリの美術界を震撼させた。
今回の展覧会は、セザンヌの芸術がヨーロッパや日本で起こった20世紀初頭の革新的絵画運動に、どのような影響を与えたかという視点に立ち、「セザンヌ主義」とも呼ばれるそれら流派・作家の作品とセザンヌ作品を並べて置き、展覧しようとする、これまでに例のない試み。
本展覧会は、「近代絵画の父」の名品を堪能できる機会であるとともに、20世紀の近代絵画に対するセザンヌ芸術の功績を一望できるまたとない機会となるだろう。
ポール・セザンヌ≪青い衣装のセザンヌ夫人≫ ヒューストン美術館 The Museum of Fine Arts, Houston; The Robert Lee Blaffer Memorial Collection, gift of Sarah Campbell Blaffer
ポール・セザンヌ≪縞模様の服を着たセザンヌ夫人≫ 横浜美術館
ポール・セザンヌ≪ガルダンヌ≫ メトロポリタン美術館 The Metropolitan Museum of Art, Gift of Dr. and Mrs. Franz H. Hirschland, 1957 (57.181)
© The Metropolitan Museum of Art