連載コラム グルメ 【マックロマンスの遊牧民的バーライフ】 Vol.60

カクテルは三味一体である(1/2)

バー・スタイリスト MAC ROMANCE


2008/10/03

クリップする

カクテルは三味一体である

前回、カクテルは三味一体である。っていう話をしちゃったもんだから、今日はそれについて話す。ちなみにこれは私の格言ではない。正統派とされているバーテンダーらが言ってる小難しいセオリーを分解していくと、結局はここにたどり着く。最初にこれを言っちゃうとカクテルブックは2ページしかいらなくなる。バーのカクテルのメニューも3行でおしまい。バーテンダースクールは閉鎖。それでは困る人たちが、あれこれいろんなオプションをくっつけて、ものごとを複雑であるかのように仕込んでいる。なんてちょっと大げさすぎるかも知れないけれど、カクテル作りの基本的なルールがとてもシンプルだということは事実である。

こんにちは。講師のマックロマンスです。本日は初心者の皆さんにカクテルの作り方をお教えしたいと思います。どうぞよろしく。それではさっそく皆さんの目の前にあるお酒のボトルの中から気になるものを選んで下さい。どれを選んでもかまわないですよ。よかったらぜひふたを開けて味見をしてみて下さい。選ぶ基準は何でもいいですよ。お気に入りのお酒でもいいですし、ボトルのデザインが好きとか、想い出のあるお酒とか。ゆっくり時間をかけて大丈夫ですよ。ここがけっこう重要ですからね。

はいよろしいですか?皆さんそれぞれ気になるお酒が手元にありますね。すばらしいです。それではボトルのふたを開けて下さい。ふたを開けたら皆さんのところにあるグラスに選んだお酒を好きな分量入れて下さい。注ぎ方は自由ですよ。メジャーカップを使っていただいてもかまいません。今日は10オンスのタンブラーを使っていますが、今日帰ってお酒を作るときは自分の好きなグラスを使って下さいね。こぼしちゃってもかまいませんよ。できましたか?すばらしいです。できた人は全員がそろうまで待ちましょう。

はいそれでは皆さん。グラスに入ったお酒を味見してみましょう。ちょっと口に含む程度でいいですよ。先ほど味見した人たちも、もう一度集中して味わってみましょう。がぶ飲みしてもかまいませんけど、減った分のお酒をちゃんと継ぎ足して下さいね。グラスのお酒は次でも使いますからね。よーく味わってみて下さい。どんな味がしますか?どんな香りがしますか?どんな感じがしますか?いろいろ感じた方はノートにそれを書いてもいいですよ。アホらしいと思う方はいらっしゃいますか?大丈夫ですか?じゃあ次にいきましょう。

さあ皆さん。次はグラスのお酒にレモン汁を入れてみましょう。私が先ほど絞っておいたレモンジュースがあります。絞りたてです。たくさんあるので皆さんでわけあって使ってくださいね。いいですか?レモンは1〜2滴でいいですよ。くれぐれも入れすぎないように。お酒にレモン汁を入れた方はスプーンでよくかきまぜて下さい。このバースプーンという細長いのを使うと便利ですよ。できましたか?すばらしいです。できた人からグラスの中身の香りをかいでみて下さい。さきほどの香りをおぼえていますか?香りが変わったのに気がつきましたか?全然ちがうでしょう?え、同じ?かまいませんよ。感じ方は人それぞれですし、選んだお酒によって香りもさまざまです。

匂いの次はもちろん味ですよね。先ほどと同じように少しを口に含んで味見をしてみてください。どうですか?味が変わったと思いますか?美味しくなった?すばらしいです。あまり変化がないと思う人はもう少しレモンを入れてもいいですよ。テイスティングが終わった方から今度はお酒に砂糖を入れてみましょう。お砂糖は何でもいいのですけど、今日はこのシュガーシロップを使います。砂糖を水に溶かしたものです。ほんの一滴グラスのなかにたらしてみて下さい。また先ほどと同じです。よくかきまぜて下さいね。できましたか?よくまざったらまた味見をしましょう。また味が変わりましたね。甘くなると思ったらさっきよりも酸っぱく感じる?そうですか。そういうこともありますね。よくできました。よくできましたよ。立派です。さて、皆さんのグラスの中にあるのが「カクテル」です。それぞれ立派なカクテルでそのままお客に出してもかまわないですね。おめでとうございます。もう卒業してもいいですよ。





注目の情報

一軒家レストランの迷宮

一軒家レストランの迷宮

秋の夕暮れ、一軒家のレストランに灯りがともる。そこは、ゲストを温かく迎えてくれる我が家のような空間であり、また別世界へと誘う秘密の入り口。