ピピロッティ リスト
1962年スイス生まれ、チューリッヒ在住。ミュージックグループのステージデザイナー等を経て、1980年代後半よりビデオインスタレーションを展開。1997年のヴェネチア ビエンナーレに出品した「エヴァー イズ オーヴァー オール」が若手作家優秀賞を受賞し、一躍、現代美術界の寵児となる。その後も各国の主要美術館や国際展で作品を発表。日本においても、CCA北九州(2000年)、資生堂ギャラリー(2002年)において個展を開催している。
2008/01/09
東京都品川区の原美術館において、現代ヨーロッパ美術を牽引するスイス人女性アーティスト、ピピロッティ リストによる「からから」展が開催されている。意外にも本展が、ピピロッティ リストにとって日本の美術館における初の個展にあたる。大型インスタレーション「部屋」(1994/2007年)をはじめとして、ヴェネチア ビエンナーレで話題を独占した映像「エヴァー イズ オーヴァー オール」(1997年)、そして新たに制作された「星空の下で」など、ピピロッティ リストの代表作11点が一堂に会している。
「部屋」(1994/2007年)
Courtesy of the artist and Hauser & Wirth Zurich London
「エヴァー イズ オーヴァー オール」(1997年)
Courtesy of the artist and Hauser & Wirth Zurich London
「溶岩の坩堝で我を忘れて」(1994年)
Courtesy of the artist and Hauser & Wirth Zurich London
本展の「からから」というユニークな題名は、ピピロッティ リスト自身が名付けたものであり、日本語の「からから」という言葉からきている。それは乾燥した状態を示す擬態語でもあり、屈託のない高らかな笑い声を表わす擬声語でもある。作品を作り続けることで満たしたい欲求がある一方で、学問的な難しいフェミニズムを超え、「からから」と笑いながら自らの女性性を肯定し、ポジティブに生きるピピロッティ リストの現在を端的に表す言葉だろう。
また本展の大きな特徴の一つとして、“家”を意識したインスタレーションということが挙げられる。今回の出展作品の多くは、原美術館の建物がかつて個人の“家”であったことを念頭にピピロッティ リストが選んだもの。ピピロッティ リストは以前から「美術館をプライベートな空間にしたい」と語っており、映像とともにソファーや救急箱といった日常生活で見慣れたものを用いてインスタレーションを展開している。
1962年スイス生まれ、チューリッヒ在住。ミュージックグループのステージデザイナー等を経て、1980年代後半よりビデオインスタレーションを展開。1997年のヴェネチア ビエンナーレに出品した「エヴァー イズ オーヴァー オール」が若手作家優秀賞を受賞し、一躍、現代美術界の寵児となる。その後も各国の主要美術館や国際展で作品を発表。日本においても、CCA北九州(2000年)、資生堂ギャラリー(2002年)において個展を開催している。