パイオニアの工場で活躍するのは70歳以上の職人が中心だ。高度経済成長期の大量生産・機械化を背景に、職人の数は激減してしまったという。しかし最終的に靴作りに一番必要なのは職人の技術。現在この工場では、若い見習いの靴職人が自分のおじいさんともいえる大先輩に学び、技術を受け継いでいる。
パイオニアの売り上げはOEMが90%を占める。それはパイオニアの靴メーカーとしての技術の維持、発展に非常に重要だと言う。要求されたものを納期通りにきちんと仕上げること。それは職人にとって一番大切なことだ。そうした緊張感の中から他に類をみない斬新なデザインであり、生産工程をもつ「ピオネロ」の靴が生まれる。
「若い見習いが自分でデザインした靴を職人のところに持って行って、こんなデザインじゃ靴にならん、と突き返されることもしばしば。だけどそれでめげるようではだめなんです」。ピオネロを立ち上げた西村さんは語る。
「我々は、靴のアーティストではなく、靴を生産する工場です。製造に無理がなく、なおかつお客様に選ばれる靴を作る。これが我々の役割です」
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