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球団に対するオーナーシップのあり方を描く
とはいえ球団のオーナーシップ、即ち“誰が球団を保有するのか”という問題はナーバスなテーマと言える。前述した通り、長らく続いたプロ野球球団の資本形態は、現在においては様々な問題をはらみつつも、一方では特定企業が球団資本を独占的に有することで「短期の経営状況に振り回されず、安定的に」球団活動を継続することが出来るというメリットが存在した。オーナーシップの在り方は球団の存亡に直結しうる問題だけに、新しい仕組みの良い点のみに着目し、既存の仕組みのメリットを安易に壊すことが出来ないという難しさがある。
ではそもそも、球団のオーナーシップにはどういった要素が求められるのだろうか?
まず、これまでのプロ野球界が最も重視してきた「球団保有者の安定性・継続性」に関しては、球団経営の安定化に資する点において今後も引き続き重要な要素となることだろう。また同時に、本章にて言及した“球団経営における緊張感の欠如”を防ぎ、より積極的な経営を行うため、今後は「球団の自立性」も意味合いを増してくると考えられる。更にこれらに加え、効率的にファンを獲得し、収益を上げるため「マーケットとの親和性(地域性など)」が高いことも重要な要素だ。球団経営の低迷、広告価値の低下など現在の事業環境を鑑みるに、特定企業が球団を“単なる広告塔・節税対策”として無為に有し続ける時代はそろそろ終わりを告げる頃ではないだろうか。球団及び球界の将来を見据え、上記3要素をバランスよく満たしうる新たな資本形態を模索する球団が現れることを期待したい。
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