高級レストラン&スポーツビジネス特集
誰が球団を持つべきか?(2/3)
「個人や地域市民がオーナーとなる球団」
全米で最も人気のあるスポーツ「NFL(アメリカンフットボール)」では、チームオーナーは個人か、もしくは個人の集合でなければならない。つまり、企業がチームを所有し、その名をチーム名に関することが禁止されている。となると、巨額の投資を要するチームの所有は“大富豪のみ”となるのが通常だが、NFLでとりわけユニークな経営形態を有しているのはウィンスコンシン州の小さな地方都市にある「グリーンベイ・パッカーズ」である。パッカーズの本拠地・グリーンベイは住民およそ10万人程度の地方都市だが、1試合の平均来場者数はなんと6万人近くにも及ぶ。このパッカーズを所有するオーナーは、まさにグリーンベイの地域市民なのである。パッカーズはこれまで、チームの所有権利となる株式を市民に対しておよそ4,749,000株発行しており、まさに名実ともに「市民球団」となっているのだ。パッカーズの株式は未公開であるため、売買することができず、また配当も存在しない。更に株主だからと言ってチケットの値引きなど特別な優待も一切ないという。市民は純粋に「自分のチーム」を愛し、そして年1回行われる株主総会では球団経営に関して積極的な発言を行う。当然、球団を運営するスタッフは、オーナーたる市民の熱意と愛情に応えるため、ファンサービスをはじめとした球団経営に没頭することができるのだ。
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