ロゼワイン特集
ワイン界の彗星、移動ネゴシアン「ドメーヌ・ド・ランセストラ」(2/3)
畑を所有せずに行うワイン造り
そんなアロンゾ氏が、マコンとボージョレの間のロマネシュ・トラン村に最愛の伴侶・キャリンヌさんと共に「ドメーヌ・ド・ランセストラ」を立ち上げたのは、2004年のこと。畑を買おうと奔走していたアロンゾ氏が目の当たりにしたのは、想像を越える畑の値段であった。「高すぎて畑は買えない」。そこで思いついたのが師である故ジュール・ショヴェ氏の、ネゴシアン(ブドウやワインを農家や生産者から購入するワイン商)としてのスタイルであった。
ドメーヌ名は、自身のワイン造りに採用した先祖代々伝わる方法「Ancestrale(アンセストラル)」から名付けた。
10を超える栽培者を渡り歩き、良質なブドウを栽培
アロンゾ氏は知り合いの各醸造元に出入りし、畑や醸造施設を借りることから始めた。優れた栽培家からブドウを入手し、醸造施設を借りアロンゾ流の醸造方法でワインを造り上げる。自らブドウを育て、自分たちの手で収穫することもある。「良い畑があれば、どこでもワインが造れる」。すぐに飛んでいけるようマコネ地区、ボージョレ地区半径10キロを行動範囲に設定し、現在10を越える栽培家とタッグを組む。明確な方針の下、良質なブドウをつくりワインを造り上げる。一見誰でも思いつきそうなこの手法、実はとんでもなく風変わりで、しかもアロンゾ氏以外では到底不可能なことだったのだ。
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