今夜いつもの店で-東京、大人の夜遊び
映画のような時を過ごす・・・「ウサヤデタパス」-荒井曜さん(1/4)
下北沢の駅からほど近い「下北沢北口食品市場」。古く小さなこのアーケードは昭和のノスタルジーが隅々まで残されており、まるで映画のために作り込まれたセットのよう。このアーケードの一角に、夜な夜な多くの大人たちが集う店がある。
赤錆びで少し風化した看板を見上げると、そこには何と「まんじゅう・お団子 お菓子司うさや 大正十三年創業」とある。そう、今こそ“まんじゅう片手に夜を明かす”のが最高にクール!、という訳ではなく、ここは2006年に公開された映画「男はソレを我慢できない」の舞台となった場所。劇中では竹中直人さん演じる主人公・服部大河(DJ TIGER)の実家となったこの店は、当時の映画セットの名残を残しつつ、大人たちがふらりと立ち寄れる“美味くて安いビストロ”、「ウサヤデタパス」に生まれ変わった。
このウサヤデタパスのオーナー、そして「男はソレを我慢できない」の製作プロデューサーでもあるのが、Kersolの人気コラム「ちょっと傾いたカルチャー座標軸」を執筆いただいている荒井曜さんだ。「この界隈の雰囲気が好きで、文化的な下町風情に囲まれて自由気ままに美味い料理をつまめる店にしたかった」という。
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