ファッション&スポーツビジネス特集
あるべきリーグ運営に向けて
アメリカ4大メジャースポーツのコミッショナーは、業界全体に及ぶ強大な権力を与えられると同時に、業界を正しい方向に導きうるリーダーシップを有することを求められる。NFLなどではオーナー会議もまた存在するものの、あくまでもコミッショナー権限の下、“個別の利害を超えて”運用されるものとなっている。中立的なリーダーシップが資本の論理を抑制している格好だ。
日本のプロ野球の現状を鑑みた場合、そういった同様の形態が必要なことは最早いうまでもない。2007年初頭より、野球協約改定委員会が日本野球機構及び日本プロフェッショナル野球組織の一体化、さらにはコミッショナー権限強化を目指し、野球規約の見直し作業を行っている。しかし、リーグの経営が球団資本から独立し得るか、或いはリーグの戦略を正しく立案し実行しうる存在となりうるかは定かではない。また他方で、パ・リーグが全6球団共同出資のもと「パシフィックリーグマーケティング株式会社(PLM)」を設立し、リーグ全体の運営に対する本格的な取り組みを始めつつある。PLMは当面、Webサイトの6球団共同運営など主にプロモーション面での提携となるようだが、球団経営の現場主導による動きのもと、将来的には既存のプロ野球機構には果たし得ない、リーグ全体に対する献身的な役割を期待したい。
Point!
- プロ野球全体の発展を実現させる上では、中立的かつ実効性の高いリーダーシップ(コミッショナー制度)と、リーグ全体の視点での戦略策定・実行機関を確立する必要がある。
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