ファッション&スポーツビジネス特集
欧米リーグの“海外戦略”
ちなみに、欧米のプロリーグは巧みに海外戦略を展開している。アメリカ・メジャーリーグでは多くの日本人が肌で感じているように、日本など野球の盛んな国々に着実に食い込みつつある。各国のスター選手を戦力に取り込み、彼らを自国選手と共に積極的に売り出す。MLBの公式サイトであるMLB.comには、そのトップページに日本人選手の活躍が掲載されることも珍しくない。MLBの海外での放映権収入は、アメリカ国内の10%に及ぶ。NHKが契約したMLBの放映権料は6年契約で250億円にもなるという。一方、海外選手であってもあくまでも実力本位で評価されるため、「最高レベルの野球リーグ」というブランドを維持している。
また、欧州サッカーも海外進出に極めて積極的だ。イギリスのプレミアリーグ、或いはスペインのリーガ・エスパニョーラ(スペイン)は「マンチェスターユナイテッド」や「FCバルセロナ」など世界各地で試合、或いは放送、ファンクラブの運営、プロモーションを行っている。欧州サッカーの場合は、リーグ全体というよりも個別のスタークラブを活発に売り出しているのが現状となっているが、海外ファンがこれらのスタークラブ見たさに欧州サッカーの試合放送を視聴し、他のチームやスター選手の存在を知る、というフィードバック的な流れを築いている。実際、プレミアリーグでは、シェフィールド・ユナイテッドというマイナークラブがスタークラブの海外進出の流れに則って、中国の地方都市にあるサッカークラブを買収し、相互の交流を深めている。
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