ファッション&スポーツビジネス特集
戦力を均衡化する
また、スターチームが弱体化やスキャンダルと一切無縁であっても(つまりスターとしての資格を満たしていても)、その存在自体がスポーツビジネスにおいてリスクになりうる場合がある。
一般にスポーツリーグにおいて各チームの戦力差が大きくなると、順位変動の面白さがなくなり、注目の低い消化試合シーズン早々に増加し、リーグの魅力が低下してしまうからだ。多くのファンはやはり、各チームが激しく順位を争い合う、緊張感のあるリーグを求めていることだろう。また、スター選手がごく一部のチームに集中してしまう状態よりは、各チームにおいてそれぞれ有力なスター選手が存在し、所属チームとともにその個性を発揮する方がファンにとっては望ましい可能性がある。
実際、2007年のアメリカ・メジャーリーグは、プレーオフ出場をかけた各地区優勝とワイルドカード(最高勝率2位球団)争いで「7ゲーム差内に18チームがひしめく大混戦」となっているが、このことが大きく影響した結果、これまでの観客動員数は史上最多ペースとなった。他方、日本のプロ野球では、プレーオフ制度にあたる“クライマックスシリーズ”の出場権である3位球団と、その下位球団のゲーム差はセ・パともに8ゲーム前後と大差となってしまっている(いずれも9月4日時点)。
これらを鑑みると、これまで日本のプロ野球が展開してきた「スターシステム」とは異なる、「リーグ全体の戦力を均衡化する」という要素を現在のプロ野球に取り入れる余地があるのではないだろうか?
Point!
- スターシステムは戦力格差を生みだし、リーグ全体の魅力を低下させる危険性がある。
- リーグの魅力を高めるため、緊迫した試合を増やし、スター選手が各チームにそれぞれ配置されるよう、戦力を均衡化する仕組みを検討すべき。
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