ファッション&スポーツビジネス特集
戦力均衡化への海外リーグの事例(2/2)
(ii)選手の過剰な流動化の抑制
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「完全ウェーバー制」
NFLやMLBでは、戦力均衡化を図る為に「完全ウェーバー制」という仕組みをドラフト制度に導入している。完全ウェーバー制では新人選手獲得に際し、下記の2点のルールが定められている。
1)シーズン終了時の球団順位を参考にし、最下位の球団から順に選手を指名する。
2)指名は即ち独占交渉権獲得を意味し、他球団との競合は起こらない。
球団順位に関係なく、多額の契約金を支払えば有力選手を抱え込めるという、つい最近までの日本のプロ野球とは異なり、弱小球団の強化に対して大きな配慮がなされている仕組みである。 -
ぜいたく税(課徴金制度)
主にMLBで導入されている年俸抑制策。チームの年俸総額が一定額を超えた場合、その超過額に対してリーグから課徴金を徴収されるという仕組みである。課徴金を支払いたくないがゆえに球団が選手年俸を抑えるという効果を狙ったものであるが、ヤンキースなどの一部の有力球団は「課徴金そのものも選手費用」と割り切り、選手年俸を抑えようとしない球団もある。(しかしながら、制度導入後では2001年以降、ワールドシリーズの優勝チームが毎年入れ替わるなど一定の成果を上げているように思われる。)
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サラリーキャップ
NFLでは各チームの球団総年俸の上限を定める「サラリーキャップ」を導入している。サラリーキャップは、リーグ主催者の総収入をNFL参加チームの数で割った金額によって設定され、各チームはそのサラリーキャップの上限金額までの範囲内で選手と契約更改を交わすこととなる(契約金の上限をオーバーすると罰金やドラフト指名権が剥奪される罰則がある)。これにより戦力均衡化が図られるのであるが、“リーグの総収入とサラリーキャップを連動させる”ことで、球団経営の安定性にも寄与することとなる。
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